以前雨トークのキャンプ大好き芸人でククサのことを言っていたのをなぜか突然思い出した。
キャンプするわけではないけど何かを作るのは好きなので、どのように作るか調べるうちにできそうな気がしてきた。
しかし、作ったククサの耐久性がよろしくなさそう。しかも塩漬けして、オイル塗布でfinishし、その器でコーヒーやら呑むと塩とオイルでクソまずいとのブログもあり。
お、漆塗ればいいんじゃね?と思ったら漆を塗ったククサは邪道とかいう人もいる。
ククサやめてビアジョッキを作って、漆塗れば文句ないべw
てことで美ヶ原に向けての調整中にもかかわらず、6/13から早速作業開始。
AMAZONで節無しのヒノキを取り寄せ、早速のこぎりとノミで形作り。
そのあと中をくりぬく作業がやや手間だった。持ってるホールソーと研磨のアダプターを駆使してもなかなか彫れない…
もちろん硬くてフックナイフでは難しいし、第一底の方が彫れないのが目に見えていたのでホームセンター行って物色。ダボ穴あけるものを見つけたので大きいのを買ってきて彫ったら(掘ったら?)うまくいった。
ある程度深さが出たらサンディングに切り替えて中と外を軽くサンディング。

そのあとさらに大まかなシェイプをナイフで切り出した。
持ち手のところは丸みを出すために研磨のアダプターを使用した。
ビール350ml缶入れたら丁度な感じw 計算通り。半径×半径×π×高さ 算数万歳w
さらにナイフでshaping。
今すぐにでも呑めそうw
口のところを薄くするのは最後。ほかの力をかけないといけないところが全部済んでから。先に薄くしてしまうと力かけたときに欠けそうな気がするので。ということで次は指穴掘り。
ルーターで開けて、ちょっとずつ大きくしていく。
指のかかり具合を見ながら下の穴を大きくしていったのだがいまいちしっくりこない。
思いきって下の穴を縦長にして中指と薬指が同じ穴に入るようにルーターと金属やすりなどで広げてみたところすげぇしっくりきた。
そしてさらにナイフでshapingしサンディング前までもっていった。
粗いサンディングして…
で、飲み口も600番で整えて、下準備完了。続きは美ヶ原終わってから。
漆塗りの工程は湿度が重要そうだ。できれば雨降ってる梅雨時にしたいけど、美ヶ原終わった後の天気が気になるところ。
で、美ヶ原終わって漆の道具をひとしきり購入。
かぶれに注意しながらせっせと塗る。他のブログとか見てると色むらが気になるとのことだが成書(漆塗りの技法書:誠文堂新光社)を見ると導管にしっかりしみ込ませることで強度が出るようなので染み込ませるように摺りこむ。しかし分厚いのでどうだろう…
で、摺り込んだ後に、霧吹きで湿らせた段ボールと水を張ったトレイ⁺雑巾の上に置く簡易の自作の室に。しばらく放置。
炭焼きしたんかってぐらい黒いw
純テレピン油のにおいが残っていたのでしばらく放置。
においがある程度とれてから導管を埋めるために砥の粉と漆を混ぜた錆なるものを摺り込む。カビ生えたみたいに白くなった。
かるくヤスリ掛けしたらいよいよ漆の摺り塗り。
1かい塗ったらかなりつやが出た。
何回か摺っているとどんどんつやつやに。
でもガーゼで摺ると小さな糸がくっつく。しかもガーゼが漆を吸うので量もたくさんいる。職場を物色すると撥水シーツが。試してみると悪くない。けど吸水側で摺いてみるとだんだん紙が破れる。
ほんなら撥水側で、とやってみたらなんと少量の漆で布の毛羽立ちもつかず完璧!
しかし最近室に入れると手がかゆくなる… 漆かぶれを疑ったがガレージにおいてる段ボール室にひょっとするとダニが沸いてるか⁉ 調べるとダニは高温多湿を好むらしい。室の条件やんw
室内でやってればダニの心配はなかったかもしれないがダニがわくリスクは避けたいところで、ダニの繁殖しにくいプラの室作成。すのこを敷く方法もあるとなっていたがすのこ自体がカビの原因や虫の原因になりそうなので、なんかいい方法ないかと思案して、水を吸わせたブロックを下に敷いてみた。上からぬれたガーゼをかぶせて保湿。
ええ塩梅~
これであと数回摺ったら終了。
いよいよ完成間近。
できた!角度によってはカブトムシぐらい黒いけど、別の角度では木目がきれいに見える。
あとは完全硬化させるために数週間放置。来月末にはこれでビール飲みたいw